COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2013.07.01 №070
コスメパーマとは?

 前回のコラムで、化粧品登録のカラー剤及びパーマ剤ならば同時施術が可能だとお話しました。では、化粧品登録のパーマ(コスメパーマ)とはどんなものなのでしょう?

 化粧品登録のパーマ剤にはシステアミン、チオグリセリンなど色々な成分があり、メーカーにより配合が様々です。これらの成分はそれぞれカールの強さ、臭いなどに一長一短があるので、色々な成分がバランスよく混合されている場合が多いです。

 当店で使用している化粧品登録のお薬は、システアミンのみのパーマ剤です。
システアミンはセット効果が高いお薬ですが、独特の臭いがネックでした。それを、バッファー剤という消臭・中和効果の高いトリートメント剤で抑えています。 ただし、細かいパーマやしっかりした毛質の方には向きません。
 

 また、普通はアルカリ剤により髪の毛のキューティクルを広げ、薬を髪の内部に入れ込みますので、きちんと中和しないとダメージが大きくなります。しかし、コスメパーマの中には、中性~弱酸性できちんとかかるものもあります。なぜかと言うと、分子が非常に小さいので、キューティクルを開かなくてもお薬が入っていくのです。
 当店でも、この類の「スピエラ」というお薬もございます。このお薬は、ダメージの大きい方などには仕上がりもふんわりとして良いのですが、やはり臭いが強いというデメリットもあります。

 このように、化粧品登録のパーマだから傷まないとか安心という訳ではなく、髪質やスタイルなどにそれぞれ向き不向きがありますので、しっかりお薬の選定をして施術をする必要があります。

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