COLUMN "HOLIDAY TSUSHIN"

2009.11.02 №028
パーマ(コールドパーマ)の原理

現在ではデジタルパーマやエアウェーブ等、パーマには様々な種類がありますが、いずれも従来からある普通のパーマ(いわゆるコールドパーマ)がベースとなっています。では基本のパーマとは一体どのような仕組みでカールを作るのでしょうか?

髪の毛は主にケラチンというタンパク質から出来ています。このタンパク質を構成しているアミノ酸は、縦長の鎖状にしっかり結合しており、横にはさらに塩結合・水素結合によって網目状につながれています。そのお陰で、ちょっとやそっとでは切れたり変形したりたりしない強度と弾力が髪の毛には与えられているのです。しかし古くから人は髪にウェーブをつけたいと願ってきました。そしてたどり着いたのがこのパーマの原理です。すなわち、アルカリ剤や還元剤を毛髪につけると髪の毛の結合がほどける事を発見し、その結合のゆるんだ状態でウェーブの形を作ります。その後、そのまま形のまま酸化させアルカリを中和をさせれば、ウェーブの形で再結合される事を発見した訳です。これはまさに世紀の大発明ですよね!

原理は非常にシンプルですが、現在ある色々なパーマの基本形はこの原理です。この発見のお陰で私たちは色々な髪型を楽しめるようになったのです。

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